和ゆらり …「大人のための和ークショップ」〜わたしだけの贅沢時間〜


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第拾壱回 『鶴齢 秋の陣』
~ひやおろし・徹底修得〜

『和ゆらり』日本酒和―クショップ 初の秋開催


神無月のとある土曜日。毎度おなじみ、ミッドタウン横の「酒呑」さんにて、第11回目の和―クショップを開催。テーマは、秋を代表する日本酒「ひやおろし」。ご協力いただいたのは、春に引き続き、かの「「鶴齢」」を世に送り出している青木酒造さん。そして、お話いただくのはこちらも春に引き続き、青木酒造の熱血男子! 田村佑介さんです。田村さん、今回もお世話になります(ペコリ)

90分で徹底修得!「ひやおろし」

今回のテーマ「ひやおろし」は、秋を代表するといわれる日本酒。でも最近はお店に出るのが少しずつ早くなっているとの話もちらほらと‥。そう言えば、7月頃にも見かけたような気がしたりして。

そもそも「ひやおろし」をひもとくと、
―その昔、冬にしぼられた新酒は、劣化しないよう春先に火入れ(加熱殺菌)した上で大桶に貯蔵し、ひと夏を超して外気と貯蔵庫の中の温度が同じくらいになった頃、2度目の加熱殺菌をしない「冷や」のまま、大桶から樽に「卸(おろ)して」出荷したことから、このお酒は「冷卸(ひやおろし)」と呼ばれ、秋の酒として珍重されてきました。―「日本名門酒会」公式サイト なのだとか。
あらら、では七月のひやおろし、とはこれ如何に?

 そこで、今回の和―クショップではひやおろしを徹底修得。さらにそれぞれのお酒に合わせるおつまみは、「酒呑」の菅料理長が、「鶴齢」のふるさと・新潟に因んだ食材を使って腕を奮ってくださるという贅沢な構成とあいなりました。

美味しさのかけ算が産み出す笑顔×笑顔

ご新規9名様を含む総勢24名で始まった和ークショップ。まずは、同じ山田錦55%精米で作ったお酒を、「おりがらみ」「生原酒」「ひやおろし」で飲み比べ。これは「ただ、ひやおろしです。って呑んでても、比べてみないと味の違いがわからないのでは?」という「酒呑」の相澤店長にヒントをいただいた試みです。確かにこうして飲み比べると、いずれも甲乙つけがたい美味しさなのに、味わいの方向性が全然違うことがよくわかります。因みに今回の「鶴齢・ひやおろし」は全国で2000本、首都圏ではなんと800本だけという超レアな1本。片口に注ぐ手もうれしさに震えるというものです。ありがたや。

 お酒と共に参加者さんを魅了したのが菅料理長渾身の多彩なおつまみ。トップバッターの「まいたけの辛煮」は、「鶴齢」の地元野菜「かぐら南蛮」を使ったお味噌がポイント。ピリッとした辛さにお酒のうま味が一段と上がります。また、肉厚のお揚げを金山寺味噌でじっくり漬け込んだ「栃尾揚げの味噌焼き」の濃厚な風味は、「これがお揚げ!?」の声も聞こえました。ふと見れば、くまモンじゃないけど、ほっぺを落としたような参加者さん達。今回お一人での参加も多く、初めての顔合わせのテーブルもあったのですが、美味しい組み合わせがかもし出す和音に包まれ、すっかり和んだ雰囲気に‥。

奇跡を呼んだ嵐のじゃんけん大会

日本酒に関する和―クショップ恒例の「じゃんけん大会」。これまでも悲喜こもごものドラマを産み出してきたのですが、今回、ミラクルともいうべき結果が。じゃんけん大会のルールは基本的に各テーブル毎に勝ち抜いた代表者が競って、ファイナリストを決定、なのですが、今回は最後に勝ち抜いたお一人と田村さんの一騎打ちという趣向。そうしたら、なんと田村さんてば、勝っちゃいまして‥笑。

↓一連の写真がこちら(写真はクリックで拡大できます)
(上段・左から)テーブル代表者決定/各代表による決戦/ファイナリスト決定!
(下段・左から)田村さんと一騎打ち! が‥/田村さん、パーで勝利!!


おなじみ「鶴齢」の大のれん


勢ぞろいした「鶴齢」各酒


恒例の岡ちゃん作のお品書も秋な装い


「おりがらみ」を手に鶴齢を熱く語る田村さん。


重なる美味が産み出すこよない笑顔♪

会場騒然となる中、気を取り直して再じゃんけん。今度は田村さんVS全員で勝負し、おあいこなしで勝った人だけが残れるサバイバル戦に参加者さんのボルテージも上がる上がる! そして、大接戦を勝ち抜いたのは、なんと先ほど田村さんに負けたE嬢! ミラクルともいえるファイトぶりに参加者さんから惜しみない拍手が送られ、見事、田村さんからの特別協賛「大吟醸牧之」⇒日本酒の鑑評会出品酒で入賞の常連酒で、年に1度だけ蔵出しされるという青木酒造さんとっておきの1本。 を手にしたのでありました。あっぱれ! E嬢♪

熱気に包まれた和―クショップもいよいよお開き。今回もお話にお燗番に、じゃんけんにと八面六臂の活躍をしてくださった田村さん、実は今秋から担当エリアが変わり、これからは地元&関西圏になるのだとか‥。そ、そんな‥寂しすぎます! 田村さん。。。
だがしかし、そんなことでめげてはいられません。来年は田村さんを追っかけて青木酒造さんに伺うツアーを敢行すべく、あれこれ模索を始めることに♪ それにしても、田村さん、本当に本当にお世話になりました。心からお礼を申し上げます。そして和ークショップを盛り上げてくださった皆さまがたにも、改めてありがとうございます。これからも引き続き、『和ゆらり』をどうぞよしなにお願い申し上げますね。


写真 ◎ 長谷川 朗 / 文 ◎ 和ゆらり
協力:青木酒造様酒呑様


2度の接戦を制して感激もひとしお


ご協賛いただいた特別な鶴齢。その味「300点!」の声あり!

■当日のお品書き
○日本酒
・「鶴齢」特別純米 おりがらみ(山田錦55%精米)
・「鶴齢」特別純米 ひやおろし(山田錦55%精米)
・「鶴齢」純米吟醸 生原酒  (山田錦55%精米)
・「鶴齢」特別純米 生熟成酒 (五百万石55%)
・「鶴齢」山廃純米      (越淡麗60%)
・「鶴齢」純米大吟醸 24BY  (兵庫県産東条特A山田錦37%)

○菅料理長とおつまみ達
・まいたけの辛煮
・帆立貝のたたき和え
・栃尾揚げ味噌焼き
・鰤のしょうゆ焼き


↑まいたけの辛煮


↑帆立貝のたたき和え


↑栃尾揚げ味噌焼き


↑鰤のしょうゆ焼き